はつこい文庫

ゆるいブログです

過ぎ去っていく中に色濃く残るもの

2月20日。あなたの誕生日。2年前の2017年2月20日、わたしは部屋で一人ずっと体育座りをしながら、今頃あなたはきっと最後の歌をメンバーみんなと噛み締めながら歌っているのだろうなと想像していた。ツイッターは敢えて見なかった。あなたはわたしの推しではなかったけど、わたしの推しと仲が良くてグループには欠かせない人だった。皮肉なことに、グループはあなたが抜けてから知名度をぐんぐん上げて成長していった。レコ大を取り、写真集が売れた。だから、あなたのことを知らない人もたくさんいる。でも、わたしはずっとあなたのことを覚えている。

 

 

 


あなたがセンターに選ばれたとき、すごく嬉しかった。卒業後芸能界を引退しますという知らせを聞いた時は、身体中に亀裂が走ったような気持ちになった。その時はまだ今ほどツイッターでグループについて話していなかったから、一人で何とも言えない思いをずっと抱えていた。あなたは芯が強く儚い人だった。この間グループを卒業したあの人とはまた違った儚さで、見る人を魅了していた。わたしはあなたの、まっすぐな瞳と考えを曲げないところ、消えてしまいそうな白さが好きだった。

 

 

 


卒業コンサートBlu-rayが発売された。すぐに予約して、発売日に見た。一人でぼろぼろ泣いた。映画や小説を見てもあまり泣かないわたしが泣いた。あまりに儚く、悲しかった。もう扉の向こうに行ってしまったあなたには会えないのだと思うと、あまりにもどうしようもない気持ちが沸き起こる。

 

 

 


あなたがグループにいた頃の写真、わたしの画像フォルダにはたくさん保存してある。何回も見た写真、懐かしいと思う写真、あまり見ない写真、いろいろ。番組も録画したまんまで消せないでいるものがたくさんある。わたしたちはあなたの声や顔をいつだって見たり聞いたりできる。でも、もう何回も何回も見たり聞いたりしたものばかり。新しいあなたはもう見られない。そう思うと、途端にどうしようもない気持ちに襲われる。時を重ねるにつれて、どんどんあなたを好きになる。初めて出会った日から、引退の日を超え、今もずっと。毎年11月から2月はあなたが恋しくなるんだ。ずるいね。ずっと心に残ったまんま。

 

 

 


ぜんぶ展には、あの頃のままの、等身大のあなたがそのままいた。まだあまりグループが売れていなかった時代がむしゃらに頑張っていたあなたが、そのまま、

 

 

 


未だにサヨナラの意味とないものねだりでペンライトが緑一色になる意味、わかりますか。あなたの足跡を、消したくない。わたしの推しは、あなたの話をするときとても寂しそうな顔をする。わたしも、それを見たり聞いたりしながら寂しくなる。いつだって、ないものねだりしちゃうね。あなたのいた頃に、レコ大取りたかった。東京ドームだってしたかったね。でも、あなたとメンバーが頑張ったから繋がったものだったってちゃんとわかってる。でも、寂しい。ないものねだり、したくないのにね。

 

 

 


2月20日はわたしの中ではこれからもずっと特別な日で、きっと毎年同じような思いを抱えるのだろう。幸せ、だといいなあ。毎年好きが積もるように、あなたを思い出しながら生きていく。あなたを知らない人が増えていってもずっと。

 

 

 


忘れようとしようとしても忘れられない、過ぎ去っていく中に色濃く残るもの。橋本奈々未さん。これからもきっとわたしはあなたのことがずっと好きです。

 

 

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(ないものねだり pv より 横浜コスモワールド )

 

 

 

 

 

 

それでは。