荷造りをしていたのは、少しだけ肌寒い春の夜のことだった。 わたしとその子は昔からとびきり仲が良かったわけではなく、かと言って特別ななにかが起こったわけでもなく、なんだか知らぬ間にわたしの中のだいじなだいじな部分になってくれた子だった。似てな…
人生でなれなかったものが2つ。ひとつ目はアイドル。ふたつ目は清らかな天使みたいな人。 世の中にはごく稀に、汚れなんか知らないんじゃないかって思わせてくれる人がいる。わたしは高校の同級生にひとりだけいた。かわいくて、纏う空気が清らかで、誰にで…
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