荷造りをしていたのは、少しだけ肌寒い春の夜のことだった。 わたしとその子は昔からとびきり仲が良かったわけではなく、かと言って特別ななにかが起こったわけでもなく、なんだか知らぬ間にわたしの中のだいじなだいじな部分になってくれた子だった。似てな…
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