はつこい文庫

ゆるいブログです

まばたき

この世にいないからいつまでも側にいてくれる。この世にいるからいつかは去ってしまう。こんな思いをするのならばすきにならなければよかった。君と一緒じゃなきゃみれない景色があった。君を通していまのわたしができた。どれが正しいかなんてわからないけど、きっと全てだと思いたい。

 

 

 

君が卒業を発表してから、君がわたしの思っている以上にたくさんの人に愛されていることを知ってうれしくなった。愛されている夏のマドンナ。わたしのなかの永遠のアイドル。11月にいきなりガールズルールがmステで歌われたこと。紅白がシンクロニシティだったこと。雑誌の専属モデルを卒業したこと。小さな通り過ぎてきた出来事が、たまたまだと思っていた小さなピースひとつひとつが型にはまって答えが導き出されてしまったいま、たまたまだよねって笑っていたあの頃が懐かしく思えてならなかった。なんの疑いもなく、昨日も君はアイドルで、明日も君はアイドルで。そんな日々を7年送ってきて、そうじゃない日のほうが短いはずなのに君がアイドルをしてきた時間はまるでほんの一瞬のように短く感じてしまうんだね。人生のなかで、ゆっくりまばたきをしている間に見た夢のような。

 

 

 

君が最後に卒業コンサートで泣いたのは橋本奈々未ちゃんのときでしたね。その後からは、笑顔で送り出されたいという思いから卒業する人を笑顔で送り出しているという記事を読んで泣きそうになりました。本当は2年前に卒業する予定だったということも。ありがとう。2年あったおかげで、わたしあなたにたくさん会いに行けた。瞳に映してもらってきみの、きみの一部になれたよ。

 

 

 

7年前のわたしへ。

高校生になりますね。少し遠方だから知り合いはいません、安心していいよ。クラスメイトは優しい子が多かったけれど気は抜かないで。今でも遊んでくれる大事な友達が片手ほどの人数できます。勉強はかなりさせられます。塾も持久走も休みたいなら休んでいいよ。夏に、あなたの人生を変える人に出会います。夜遅くまで課題をしていてよかったと心の底から思えるような。大丈夫、可愛くなれるよ。

 

 

 

こんなに書いたら、君がアイドルを辞めた日のことを書くときに書くことがなくなるんじゃないかと思っていたけれどそんなことなくなるくらいわたしは君がすきだからきっと大丈夫でしょう。むしろ、今しか書けないことを書いていきたい。君の門出を祝う気持ちでいっぱいだけど、君の居なくなった乃木坂もアイドルじゃなくなった君もうまく想像できないんだ。

 

 

 

君がアイドルを卒業すると同時に

わたしが大学を卒業すること、

決められたシナリオみたいに

美しいと思ってしまったよ。

 


桜も似合うね。夏が一番似合うけど。

君越しに見る景色はなんだって綺麗なんだろうな。