はつこい文庫

ゆるいブログです

ねえ、わらって

手に入らない人をずっとずっとすきでいるのは楽ちんで、でも叶うことだけが恋ではなくて。ゴールがない恋は、終わることがないぶん幾分かずっとしあわせだ。恋をしている。叶わない恋をずっとしている。

 

 

 

わたしは心のなかで君を殺したり生かしたりできる。君はきっと偶像崇拝も許してくれる。いつかわたしが君をすきじゃなくなったって許してくれるだろう。そのときわたしはなにを思うのかな。確かなのは、振り返ったとき歩んできた日々はしあわせだと思うということだけだ。

 

 

 

変化が嫌いだった。いつまでも同じがよかった。いつもの、がよかった。流れていく景色の中にはいつも君がいた。変化が嫌いなわたしが動いた季節に君もまたつぎの世界へ行く。変わらないもの、変わっていくもの。後者に当てはまる君を見たくはなかったのかもしれない。いつだって同じ場所で笑っていて欲しかった。ドームの真ん中、スタジオのなか、どこだってうれしかった。君がいてくれたらそれで。

 

 

 

大丈夫って言って。根拠がなくても。泣きたくなったら帰ってくる場所を教えて。真っ直ぐ見つめたさきには君がいてくれることを信じてわたしは歩くしかない。背中を押して。どうか笑顔で未来を見せて。

 

 

 

だいすきはたくさん言わなきゃね。言い過ぎなんてことないでしょ?いつか居なくなってしまうその日まで、どうぞよろしく。

 

 

 

 

まばたき

この世にいないからいつまでも側にいてくれる。この世にいるからいつかは去ってしまう。こんな思いをするのならばすきにならなければよかった。君と一緒じゃなきゃみれない景色があった。君を通していまのわたしができた。どれが正しいかなんてわからないけど、きっと全てだと思いたい。

 

 

 

君が卒業を発表してから、君がわたしの思っている以上にたくさんの人に愛されていることを知ってうれしくなった。愛されている夏のマドンナ。わたしのなかの永遠のアイドル。11月にいきなりガールズルールがmステで歌われたこと。紅白がシンクロニシティだったこと。雑誌の専属モデルを卒業したこと。小さな通り過ぎてきた出来事が、たまたまだと思っていた小さなピースひとつひとつが型にはまって答えが導き出されてしまったいま、たまたまだよねって笑っていたあの頃が懐かしく思えてならなかった。なんの疑いもなく、昨日も君はアイドルで、明日も君はアイドルで。そんな日々を7年送ってきて、そうじゃない日のほうが短いはずなのに君がアイドルをしてきた時間はまるでほんの一瞬のように短く感じてしまうんだね。人生のなかで、ゆっくりまばたきをしている間に見た夢のような。

 

 

 

君が最後に卒業コンサートで泣いたのは橋本奈々未ちゃんのときでしたね。その後からは、笑顔で送り出されたいという思いから卒業する人を笑顔で送り出しているという記事を読んで泣きそうになりました。本当は2年前に卒業する予定だったということも。ありがとう。2年あったおかげで、わたしあなたにたくさん会いに行けた。瞳に映してもらってきみの、きみの一部になれたよ。

 

 

 

7年前のわたしへ。

高校生になりますね。少し遠方だから知り合いはいません、安心していいよ。クラスメイトは優しい子が多かったけれど気は抜かないで。今でも遊んでくれる大事な友達が片手ほどの人数できます。勉強はかなりさせられます。塾も持久走も休みたいなら休んでいいよ。夏に、あなたの人生を変える人に出会います。夜遅くまで課題をしていてよかったと心の底から思えるような。大丈夫、可愛くなれるよ。

 

 

 

こんなに書いたら、君がアイドルを辞めた日のことを書くときに書くことがなくなるんじゃないかと思っていたけれどそんなことなくなるくらいわたしは君がすきだからきっと大丈夫でしょう。むしろ、今しか書けないことを書いていきたい。君の門出を祝う気持ちでいっぱいだけど、君の居なくなった乃木坂もアイドルじゃなくなった君もうまく想像できないんだ。

 

 

 

君がアイドルを卒業すると同時に

わたしが大学を卒業すること、

決められたシナリオみたいに

美しいと思ってしまったよ。

 


桜も似合うね。夏が一番似合うけど。

君越しに見る景色はなんだって綺麗なんだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dear my innocence

ずっと一緒にいてくれるのだと心のどこかで思い込んでいた。それは正解であり間違いだった。CDの中にいる君は紛れもなくあの日すきになった君でこれからもずっとわたしと一緒にいてくれるけど、現実世界の君はアイドルを辞める。ずっと一緒にはいてくれない。いつか来るだろうと思っていた日が、まだ先だろうと思っていた日がついに、ついに来てしまった。

 

 

 

いつが最後かなんてわからないから、って言ってリアルタイムで音楽番組を見ていて本当に良かったと思った。最後の紅白は、最後だと思わないまま終わったけれど。シンクロニシティは日向坂でも欅坂でもNHKでもなく紛れもなく乃木坂の曲で、乃木坂だけで披露して欲しかった。最後ならば尚更。それだけが残念でなりません。

 

 

 

初めて逢いに行った舞台挨拶、初めて行った平成最後のライブでドームの中の光にあふれていたまいちゃん。握手会に行ったときに、7時間待っても行ってよかったと思えたこと。「まいやんだいすきだから、幸せになってください」と伝えられたこと。大きな瞳でわたしの話を聞いてくれて、「ありがとう」と泣きそうな顔で返事をしてくれたまいちゃん。まいちゃんにとっては何万分の一でも、円盤にならなかったライブでも、わたしのなかのかけがえのない一コマで、そのような人に出会えたことが人生の誇りです。流出した新聞記事を見たとき、公式からの発表をただただ待とうと思った。それを保存したであろう写真を貼り付けたともだちからのLINEは無視した。後悔はしていない。わたしの心をめちゃくちゃに荒らしていいのはわたしだけで、何も知らないあなたじゃない。わたしはずっとまっすぐ君を見てきたつもりだ。助けられた7年前の夏から、ずっと。

 


アイドル。かけがえのない星。アイドル。春を殺して光っている*1 もの。アイドル、終止符を打つことが決まっている光。ひとつの命が燃え尽きようとしている今、わたしにできることは一緒に走って一緒に燃え尽きることです。卒業の決まっているアイドルは、終止符がどこかで打たれることが必ず決まっている。散るから美しいと言われる間、咲いている姿も愛しいことをわたしはこの7年間、君を見てきて証明してきたつもりだ。行かないで、置いていかないで。そう思うけど、君の選択を邪魔してはいけないからわたしは君にこれからもついていきます。君の選択を正しいと信じる世界を選択する。

 

 

 

幸せにしてくれてありがとう、ってこれから先の数ヶ月何回思うのかな。わたしを、わたしじゃないたくさんの人を幸せにしてきた君が今度が幸せになる番です。お願い、幸せになって。君が幸せになる景色をこれからわたしに見せてください。雑誌、歌番組、モバイルメール、ライブなどなど、追いかけられるものはできるだけ追いかけるつもりです。本番がはじまった。今までが本番じゃなかったわけではないけれど。たくさんのきらめきがみたい。君のアイドルとしての最期を見届けたい、この目で。できることなら見たくなんてなかったけれど。見届けたい。今死んだら君はわたしのなかでアイドルのままなのかななんてことを考えたりもしたけれど。だいすきな女の子、神さま、わたしの純潔。

 

 

 

いっしょに走り抜けましょ。アイドルの君も、アイドルじゃない君もだいすきだけどわたしの中でアイドルってとくべつだから。命を削ったきらめきを与えてくれた君にこんどはわたしが命を削る番。

 

 

 

灰になる。どうか、わたしとわたしを救ってくれた神さまが最期会えることを祈っておいてください。

 

 

 

 

 

 

 

*1: 大森靖子 ミッドナイト清純異性交遊

さゆりちゃん

さゆりちゃんはかわいい。さゆりちゃんは綺麗だ。さゆりちゃんはいつも茶色い毛先のくるくるとした髪をなびかせて窓際の席に座っている。長い髪をそこそこの長さにまで切ったさゆりちゃんは、それでも相変わらずかわいかった。さゆりちゃんは笑顔がかわいい。さゆりちゃんは肌が白い。さゆりちゃんはスタイルがいい。さゆりちゃんはいつもいい匂いがする。さゆりちゃんは明るい。さゆりちゃんは人気者だ。僕はさゆりちゃんのことを嫌いにはなれない。

 


さゆりちゃんは気まぐれに氷に晒されて硬くなったタピオカをストローで突いていた。田舎じゃないけど都会でもない街を僕たちは歩いている。なんの評判もないただの喫茶店のタピオカを吸いながら僕たちは歩く。さゆりちゃんは僕よりも何歩か先を歩く。白く眩しい脚に紺色の靴下。セーラー服はさゆりちゃんによく似合っていた。振り返ってにこりと笑うさゆりちゃんは片手で空になったプラスチックの容器を持ちながら僕に微笑みかける。その辺のゴミ箱に容器をそっと捨てる。音を立ててプラスチックが落ちていく。僕はまだ飲み切っていないけど一緒にそれをゴミ箱へと捨てた。

 


さゆりちゃんはピアノが得意だった。なめらかな指づかいで奏でられるメロディは美しかった。鍵盤の上で踊る揃えられた爪が照明に反射して光る。さゆりちゃんはなんでもそつなくこなす。さゆりちゃんにあまり苦手な人はいない。さゆりちゃんは音楽室の扉を開けて声をかけた子にとびっきり微笑んで見せた。来てくれたの、っていつもよりも二割も三割もかわいらしいトーンで。でもそれを向けられたのは僕ではない。その寂しさと悲しさの混ざる空気の中僕はさゆりちゃんのピアノを聞いている。もうすぐ帰宅時刻を知らせるチャイムが鳴る。

 


数学が得意なさゆりちゃん。実は勉強がとてもできるさゆりちゃん。泣いた顔もかわいいさゆりちゃん。身長が意外と高いさゆりちゃん。でもそれをいやだとは思っていないさゆりちゃん。保健室より太陽の下が似合うさゆりちゃん。真顔も綺麗なさゆりちゃん。大勢の中心が似合うさゆりちゃん。僕の大好きな子の大好きな子の名前、さゆりちゃん。

 


嫌いになれない女の子さゆりちゃん。僕はさゆりちゃんのことを好きではない。嫌いになったり好きになりかけたりしながらさゆりちゃんを見ている。僕の好きな子の好きな子さゆりちゃん。さゆりちゃんがかわいくなるたび、君がさゆりちゃんを褒めるたび僕はさゆりちゃんのことが嫌いになる。僕が同じことをしてもさゆりちゃんと同じにはなれず、君もさゆりちゃんと僕を同じには扱わないだろう。でもさゆりちゃんはそんな僕に御構い無しに連れ出して道端でタピオカを飲んだりするのだ。触れた手のさらさらした感触、君と僕の扱いが違わないさゆりちゃんに救われたり突き放されたりしている。本当はさゆりちゃんを好きになりたいのだろうか。さゆりちゃんは街中にいてもすぐにわかる。髪型を変えてもすぐにわかる。さゆりちゃんはさゆりちゃんだからだ。僕は、君が髪型を変えたらわからないかもしれない。少し、ぞっとした。

 


さゆりちゃんは、吹奏楽部の演奏をみながら混ざりたいなあ、とぽつり漏らした。辞めなかったらよかったのに。君が小さな声が返す。そうだねえ。さゆりちゃんは君の目を見ない。君はさゆりちゃんにぎゅっと抱きついてしばらく俯いていた。パイプ椅子に腰かけた二人だけの世界。冷たいフローリング越しの場違い。僕は音楽室を出た。さゆりちゃんは追いかけてこない。

 


特別な何かになりたくて、さゆりちゃんは特別だと思い込んでいたのかもしれない。ああ、でも僕にとってさゆりちゃんは特別かもしれない。君に選ばれたって意味での特別。

 


ひらがな三文字さゆりちゃん。字が綺麗なさゆりちゃん。君が甘い声で呼ぶ、さゆりちゃん。はあい、って返事するさゆりちゃん。高校を卒業しても、さゆりちゃんはさゆりちゃんでいてくれるのだろうか。永遠なんてないけれど、さゆりちゃんはいつまでもさゆりちゃんでいてくれる気がする。今日、さゆりちゃんのことを少し好きになりかけた。明日はさゆりちゃんのことを嫌いになるかもしれない。どっちつかず、僕のなかで宙に浮いてるさゆりちゃん。ねえさゆりちゃん、さゆりちゃんはさゆりちゃん以上になることってあるのかな。

 


わたしはわたし、ってさゆりちゃんの口元が動いた気がした。明日もさゆりちゃんに会う。明後日もさゆりちゃんに会う。SNSをしてないさゆりちゃんを、君のアカウント越しに見る。なにをしても楽しそうなさゆりちゃん。僕の前で急に泣いたことのあるさゆりちゃん。小さい頃ステージに憧れたさゆりちゃん。僕の手の届かない女の子、さゆりちゃん。

 


君の視線は今日もさゆりちゃんに注がれている。赤色の新しいポーチはさゆりちゃんによく似合っていた。君の持ち物がいつ新しくなったかなんて、僕は知らないまま教室にいる。

 

 

センター街を歩く

怒りも悲しみも受け流すという修行僧のようなことを今日はしていました。結果は、しないよりかはましです。

 

 

 

理不尽な親への怒りで好きな洋服を破ったことがなかったりした子達には分からないであろう痛みを背負って生きてきて、哀れむような視線ももう何も感じなくなって、そういう自分を捨ててからようやく新しい自分ってものを手に入れられた気がした。高校生の頃くらいまでは受け入れられなかった自分にされたことを並べて、調べて、ようやく自分が虐待されていたことに気づいて認めてため息をついた。自分の親は毒親だってことに気づいた。母親がSSR級にいい人だったからわたしはここまでまともでいられた。父親は、ゴミクズだった。

 

 

 

わたしの神さまは一生変わることなくわたしの心に眠っていて、あの日であったままの彼女がそこには閉じ込められている。PVには、少女だった貴女がそのまま残っている。出会った頃ずっと年上で今も年上だけど、あの頃の君の歳はもう越しちゃった。早かったね。夏になるたび聴きたくなる歌、今年もたくさん聞いたよ。また来年も同じように聞くだろう。生きていれば。もうじき冬がやってくる。ないものねだり、聞かなくちゃ。

 

 

 

最近よく聞いているZOCっていうアイドルグループの「A innocence」って曲が好きすぎるから紹介させてください。

 

誰にも言えない人生を

抱きしめさせてよ

汚れても泥まみれで進んだのを

不純だなんて思わない

 


という歌詞が、あまりにも自分に当てはまりすぎていて聞いた時開いた口が塞がらなかったのをよく覚えてる。きっとたくさんの人がこの歌に救われるんだろうな。今までも、これからもずっと。全ては言えない人生を、消決して綺麗事ばかりではなかった人生を、なんとか綺麗にみせている。何事もなかったよ。辛いことなんか経験してないよ。っていう顔をしながら生きている。街行く人がみんな幸せそうに見えるのを恨めしそうに見ながら。でも、手を繋ぎながらセンター街を歩くわたしだって他人からはきっとそう見えていただろう。きらっきらのブレスレットも、真っ赤なベレー帽も、君に似合わなかったセーラー服のプリーツだってみんなみんな可愛くてわたしを幸せにしてくれるもの。この歌がわたしを救ってくれたみたいに、わたしも誰かの救いになれてたらいいな。

 

 

 

 

 

 

そろそろまたラブレター書こう。

それで生ハム食って死のう。またね。

 

 

地球滅亡の日には紀の善であんみつが食べたい

キスもセックスも音楽も魔法じゃないし

絶対なんて永遠なんてないって分かってるし

神さまなんてわたし信じてないけど

君のことは神さまだってずっと思ってる。

 

 

 

小説か、ツイッターあたりに同じことを呟いた記憶がある。世界を変えるキスもセックスもきっと物語の中にしかなくて、実際は呆気ないものだって分かってるし、絶対も永遠もこの世にはないものだって二十年くらい生きていたら自ずと分かる。神さまも、なんとなく小さな頃から祈るだけ祈ったけどなにかを信仰しているかって言われたらしていないわけで。そんなわたしが神さまだって信じたいのは君だけだから信じさせてほしい。わたしのなかで、唯一無二のわたしだけが信仰している神さま。

 

 

 

何かをして輝いている人のきらめきは命を削って溢れているものだと思う。かっこよさでも、かわいさでも、ときめきでも、感動でも。そんなきらきらを見ていて、わたしも何か命を削りたいって思った。わたしはアイドルじゃない。アイドルにはなれない。だけど、かわいくはなれるかなって思って、わたしは命を削ってもっと可愛くなろうって決めた。この間完全にわたし側のミスで目を負傷してしばらく裸眼メガネ生活で、なんとなく気分が落ちて前髪伸ばしっぱなしでずーっと気持ちが落ち込んでて、今日(筆記時10月1日)コンタクト久々に入れたら視界がクリアで前髪を切ったらちょっと可愛くなって、一気にテンションが上がってびっくりした。かわいさのパワー、すごい。新作のコスメ買う気がなかったのに、つけてもらうときに店員さんが服とか顔とかめちゃくちゃ褒めてくれて、すごい嬉しくなっちゃって世間話をたくさんして仲良くなったから予約してしまった。いや、コスメもすごいよかったの。元々違うの買う気だったから……いいの!唇がきらきらしてるだけで、こんなにも楽しい気分になるんだってなったからやっぱりメイクすきだなあって思った。一昨日よりも、昨日よりも、今日のわたしが可愛いといいな。今日のわたしより明日のわたしはもっと可愛いといい。白石麻衣になりたいって言いながら夜中に泣いていた15歳のわたしが少しでも報われたらいい。ずっと憧れてたけど、貴方にはなれなかったけど、命を削ってかわいくなりたいって思った。自分はアイドルだから〜って思い込みながらストレッチしたり化粧水つけたりしてる。たのしいよ。

 

 

 

昔、松村沙友理ちゃんが「(まいやんは)こんなわたしを褒めてくれるんですよ」って言っていて、アイドルも「こんなわたし」って思うんだってびっくりした。松村沙友理ちゃんはよく自分のこと可愛い可愛いって言っていたから尚更。わたしは、自分のこと可愛いとかかっこいいとかすごいとか言うこといけないことだとは全く思っていない。そういう風に言う人はきっと心のどこかで自信がなくて、その自信のなさを振り切って頑張っている人だから応援したくなる。だからわたしは松村沙友理ちゃんがだいすきだし、そう言ってる人たちもすき。リアルで言えないならインターネットで言っても全然いい。インターネットはもう一度自分が生まれ変わる場だから。わたしはインターネットで昔憧れてた魔法少女にもなれたし(フォロワーがわたしをモチーフにした魔法少女を作ってくれた)アイドルみたいだねって言ってくれる人もいたからアイドルにだってなれた。本物じゃないかもしれないけどわたしうれしかったんだ。リアルで言ったら引かれてしまうかもしれないあんなことこんなこと、ガチ恋して神さま化してるアイドルがいて、ずっと泣きながらかわいいを追求してきたけどなれない日もあって挫けそうになったこととかをまるごと受け止めてもらえた。フォロワーいつもありがとう。君たちのことがわたしはだいすきだよ。

 

 

 

就活が終わってずっと前から取ろうと思ってけど就活前に取ったら落ちるんじゃないかって思い込んでいて怖くて取れなかったモバイルメールを取った。白石さんからは忙しいからか月一通くらいしか来ないけど、それには既に300円ぶんの価値があると思ってる。五通くらい送ってくれるみなみちゃんや毎日くれる山下美月ちゃんには60円ぶんの価値や10円ぶんの価値しかないんじゃなくてそれぞれもう好きな人から来ただけで値段ぶんの価値があるんじゃないかなってよく考える。すきな服、思い切って買ったコスメ、つけたときにもう値段なんて飛んじゃう感覚とおんなじで。

 


15歳のわたしから22歳までのわたしは君に救われてきて、この先のわたしが君のいつまですきでい続けられるかなんて分からないけどずっと君は君のままでいてください。あなたが歩いてきた道の何億分の一かがわたしで君の一部になれていることを幸運に思います。あと何回会えるかな。もしかしたらもう会えないかな。またお会いするときがあったら、わたしに最高のアイドルを見せてください。

それはちゃんと未来のわたしの一部になります。

 

 

 

散々かわいいを追求しまくったわたしが唯一敵わないなと思っている人が星野みなみちゃんで、地球上のかわいいはみなみちゃんから排出されているんじゃないかって信じてやまないような感じなんですけどみなみちゃんは何があってもいつも笑っていてそのにこやかで穏やかな感じにわたしはいつも助けられてきたんだなあ〜と見ながらしみじみ思います。また握手したい…行くぞ〜〜!涙袋が大きくて目がくりんくりんでかわいいんですよね…

 


現実世界を生き抜くにあたりカメラロールにはアイドルが溢れてて簡単に人には見せれねえしツイッターのアカウントだって絶対に教えないしでもそこにはわたしの宝物が詰まってるから大事なんですよ、わたしにとっては。わたしのことわたしが一番理解してるとして二番目に誰が知っているかって、この握りしめてる小さな端末なんだ。ここには偽物も本物も詰まっててわたしをいつも支えてくれてる。同担拒否とか全然そんなんでなく(そんなことを言っていたら松村沙友理を好きでいられなくなります。彼女は白石のトップオタなので)ただなんとなく、わたしのタイムラインでまいちゃんを一番好きなのはわたしがいいなあってこの間ぼんやり思った。どこの会場に行ったって一番になれやしない。どこでもわたしが一番だ!って人であふれててとても素敵なことだとは思うんですけどやっぱり上には上がいて、積み上げてきたお金の量や内に秘めてる愛情とかそんなのを測ったって誰が一番だなんて決められっこないなってこともわかってるけど自分が一番じゃないことだってわかってる。そういう広い空間じゃなくって、わたしだけが知ってる小さな小さな空間で一番を取りたかったんです。どこでも一番を取れるわけじゃないから、せめてここだけでもわたしは一番を取りたかった。それくらいわたしは君が好きだよ。もう知ってるかな。

 


高校を卒業してまだ三年しか経ってないんだよ。経ってないのになんでこんなに変わっちゃったの?変わってないかな。変わったんだよ。もうRayもLARMEも読まなくなった。君がいなくなったからじゃない。わたしに必要なくなったからだ。去年の今頃七瀬の卒業を知ったとき界隈を抜けたりそれでもすきでいたりする人たちを見てわたしもいつかはこうなるのだろうと未来を悟ったりしてた。きっとわたしよりも先に速報やSNSを見て君の卒業を知った人たちがわたしの心を土足でめちゃめちゃに荒らしていくだろう。そうなってもわたしはわたしを最後まで守りたい。学生時代にやりたいことをやっておけってみんな言うけど社会人になったらできないのかな?そんなこときっとないよね。その言葉を聞くたびにできなくなるみたいで怖くなるんだ。君のそばにわたしはいないけどわたしの側に君はいるように貴方の貴女のきみの彼の彼女のそばにわたしはいつでもいるよ。

 

 

 

 

 

 

来年一人暮らししてかわいいベッドと家具に埋め尽くされた部屋でプロメア見てたまに来るだいすきな女の子と一緒に眠るのたのしみだね。彼女とわたしは付き合ってるわけじゃないからこれから彼氏ができて結婚するかもしれないししないかもしれないけどわたしの中のだいすきな女の子という枠は貴女で埋まってるよ。

 

 

 

 


今日もかわいいを更新。

かわいいをアップデート!

生き抜いたなあ。これからも頑張ります。

またね。

まばゆい

滑り込んだ改札鞄にはお守りのCD

外用のわたし中身はぐちゃぐちゃだけど

小さなiphoneに詰め込まれた本当のわたしは

イヤホン越しの君に支えられて生きている

 


フォーク刺した桃色のタルトは

ワンピースの水色に溶けて

地下鉄に流れて消えていった

ばいばいとまたねは違うでしょ

ちゃんと覚えて

 


服の系統がかわったメイクがかわった

髪の色がかわった生きているから

君もわたしもおんなじぶんだけ歩いて

かわっていくんだいつまでもここにいたいけど

 


わたしを支えてくれたなにもかもが

今はぜんぶこの場にはないように

やがて君も離れていくのかな

それまではちゃんと支えていて

君の言葉仕草なにもかもが

わたしの一部になるまで

 


セーラー服のプリーツが似合わない

否定された可愛さはわたしが貰うよ

明日も笑っていられるならさ

深夜のアイスも許されるかな